• あいえる協会とは?
  • あいえる協会とは?

         あいえる協会について

    障害者が普通に暮らせるように、地域で共に生きていけるように、

    誰かが決めた生活・人生を送るのではなく、障害者自身が自分の人生を選び、決めていくことを大切に、

    障害者ひとりひとりに寄り添いながら意思を汲み取り尊重していきます。

    「できない」と決めつけず「やりたい」をサポートし、可能性を閉じ込めるのではなく広げていく、

    障害者も健常者も分け隔てなく共に生活を送れるあたりまえの社会を目指し、

    わたしたちは、障害者と同じ目線で共に歩み、取り組んでいくことを大切にしています。

             

    理念と指針

             

    あいえる協会は、以下の理念を基に3つの指針で活動しています。

    ●理念:すべての障害者が、人としてあたり前に暮らせる「共生社会」の実現をめざします。

             

    ●指針①:施設、在宅からの「自立生活の実現」をめざします。

    私達「あいえる協会」は、施設障害者の「もっと外に出たい!」という切実な声を受けて、「施設の障害者・外出サービスネットワーク」を興し、制度のない時代から、日中活動、ヘルパー派遣、グループホームの基盤を作り、施設障害者の地域移行を進めてきました。そしてそうした「地域拠点」としての機能を整えながら、相談支援事業の委託を受け、厳しい状況に置かれている家族同居の在宅障害者の受入れも積極的に進めてきました。

      私達は、どれほど重い障害があっても、「適切な介助や支援、環境」さえあれば、誰もがあたりまえに暮らしていけると信じ、個々の障害者が施設や在宅から抜け出して、地域で自分らしく暮らしてゆく「自立生活の実現」に取り組んでいきます。

             

    ●指針②:その人らしく、いきいきと暮らせる「地域づくり」をめざします。

     私達は、障害者があたりまえに暮らせないことは、障害があることに原因があるのではなく、社会の側に問題があるととらえる「社会モデル」の考え方に立ち、誰もが暮らしやすい地域に変えていくことをめざします。障害者一人ひとりの想いに寄り添いながら、障害の軽減・克服・訓練などではなく、その人がありのままに、その人らしく暮らせる「地域づくり」をめざします。

    私達は、障害者が施設や在宅での暮らしの中で奪われてきた経験を取り戻し、本来もつ力を発揮(エンパワメント)できるよう、障害者自身が主体となった「生活づくり・活動づくり・仲間づくり」に取り組み、その実践を通じて障害者がその人らしく、いきいきと暮らせる地域に変えていきます。

    ●誰もが差別、排除されることのない「社会づくり」をめざします。

     私達は、まだまだ多くの障害者がいわれなき差別に喘ぎ、地域から排除され続けている現実を直視し、自らの活動のあり方を考えていきます。施設では何十年もの長期に渡り、一般社会から分け隔てられた自由のない暮らしを余儀なくされ、地域でも入居拒否や入店拒否などの差別を受け、何十年も家の中に閉じ込められる虐待、障害者の存在すら否定される事件が、今なお続いています。

    私達は、日々の自分たちの暮らしだけを見つめるのではなく、他の障害者の厳しい状況をしっかり見据え、その障害者の悔しさ、苦しみに思いを馳せ、全ての障害者が「差別・排除・虐待されることのない社会」、「施設を必要としない社会」をめざし、他の障害者と力を合わせ、社会の変革に取り組んでいきます。