あいえる協会活動ブログ

活動内容から日常の出来事まで、いろいろな「あいえる協会」をお伝えします!

「何を望んでいるのだろう?」 今日から始められる介助中の支援

あいえる協会 2026年8月13日

 「意思決定支援」と聞くと、「本人が自分で決められるように支援すること」と考えがちです。

 しかし、私たちが介助に入る方の中には、言葉で自分の思いを伝えることが難しい方もおられます。

 だからこそ、私たち介助者に求められるのは、「決めてもらう」ことの前に、「本人の思いを見つける」ことです。

 

意思決定支援の第一歩は「知ること」

 私たちは、日々利用者さんと接しています。

 ・この音楽が流れると笑顔になる

 ・この介助者だと安心した表情になる

 ・この椅子よりこちらの椅子を選ぶ

 ・食事の順番にこだわりがある

 ・外へ出ると表情が明るくなる

 一つひとつは小さな出来事ですが、それらはすべて本人からの大切なメッセージです。

 「好き」 「嫌だ」 「安心」 「不安」 「・・・」

 言葉にならない気持ちを受け取ることも、意思決定支援です。

言葉で表現することが難しい当事者を気にかける介助者のイラスト

 

今日からできる3つの実践

 ① 「なぜ?」を一度考えてみる

 普段何気なく見ていた行動にも理由があります。

 例えば、「車いすから立ち上がろうとしている?」ではなく、「何か伝えたいことがあるのかもしれない!」そんな視点を変えて考えてみる。

 ② 小さな選択肢をつくる

 本人が選びやすい環境をつくることも介助(支援)です。例えば、

 ・コップを2種類から選ぶ

 ・散歩コースを2つから選ぶ

 ・音楽を2曲から選ぶ

 ・服を2着見せて選んでもらう

 介助者は状況に合わせ指差しでも、視線でも、表情でも構いません。

 本人は「選べた」という経験が積み重なっていきます。

③ 関係者(介助者や職員など)間で情報を共有する

「○○さんは午後の散歩が好きみたい」

「今日はこの音楽で落ち着いていた」

「新しいクッションの方が姿勢も安定していた」

 こうした気付きは、一人だけが知っていてはもったいない情報です。

 活動報告や申し送りなどで共有することも、本人らしい生活につながります。

頷きや視線、表情から、当事者の意思を読み取ろうとする介助者のイラスト

 

介助者が決めるのではなく、一緒に考える

 あわただしい介助の中では、つい

「こちらの方が早いから」

「安全だから」

「いつもこうしているから」

 という理由で、介助を進めてしまうことがあります。

 もちろん、安全は最優先です。

 しかし、その中でも

「本人はどうしたいだろう」

 という問いを持ち続けることが、意思決定支援の基本です。

当事者の情報を共有する介助者たちのイラスト

 

最後に

 意思決定支援は、大きな場面だけで行うものではありません。

 今日の昼食。

 今日着る服。

 今日どこへ行くか。

 日常の小さな選択も大切にすることが、その人らしい暮らしにつながります。

 私たちが「本人の思いを知ろう」とする姿勢そのものが、大切な介助者の心得の1つとして、今日から一緒に始めてみましょう(^o^)/

服を二着持って、どちらを着るか当事者に尋ねる介助者のイラスト

 

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