気温がぐっと上がり、蒸し暑い日が続きますね。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

　今回取り上げるのは、利用者さんたちのゴールデンウィークの様子。

　どんな休日を過ごしていたのか、ヘルパーの目線からお届けします！

 

お財布は良き相談相手 ―IさんのGW―

 

　５月３日、４日と続けて外出していたＩさん。

　５日は近場で買い物をし、家のことをして過ごそうかなと考えていました。

　そんな中、前日の朝に世話人さんから「中之島でお祭りがあるよ」との情報が。

　元々、休日はアウトドア派のＩさん。

「行きたい！でも日用品の買い物やシーツの交換もしたいし……」と頭を悩ませます。

　一晩じっくり考えて決めることに。

　翌日、訪問して予定を聞くと「お祭りに行きたい」と即答。

　一緒に考えて、日用品の買い物を先に済ませてから、祭りに行くことに決定しました。

 

　時間が惜しいのですぐに出発。

　３０分ほどでスムーズに買い物を済ませることができたので、その勢いのまま会場へ。

　到着して、屋台を見てまわります。

　ほしい景品があったので、スマートボールとガラガラ抽選にチャレンジ！

　残念ながら、お目当ての景品は獲得ならず。

　しかし、ハズレ無しのゲームだったので、エルサの人形をゲットしました(*^-^*)

 

一球入魂の精神でチャレンジ

 

気合をいれてガラガラを回します

 

エルサを左手に、にっこり

 

　お昼時になり、辺りには食欲をそそる香ばしい匂いが。

　食べたいものはたくさんありますが、ゲームですでに８００円使っています。

　お値段も気になるところ。迷いに迷って焼きそばを選びました。

 

焼きそばを前にご満悦の表情

 

　食べ終えた後、「デザートにリンゴ飴も食べようかなー？」と値段を確認しに行きます。

　すると、小さいもので５００円。「高っ」と思わず本音が口をついてしまうＩさん。

　食べたいけど、値段がなぁ……と思案の末、「また来年にする」と踏みとどまりました。

　その後も、何か買ったり食べたりするか迷う場面に何度も遭遇。

　その都度「あんまり使ったらお金なくなるしなぁ……」「ライフで使ったりすることもあるし」と熟考します。

　最終的に、昼食以降は、屋台で何も買わずに帰路につきました。

　途中で夕食の買い物も済ませ、帰宅。まだ時間には余裕があります。

　これはチャンス！とばかりにシーツを交換し、洗濯。

　せっかくなので、布団を干すところまでやってしまいました。

　出発前は、余暇と家事の両立に頭を悩ませていたＩさん。

　結果的に、どちらも充実した一日になりました。

 

女子でもわんぱくでいいと思います

 

　入居当初は予算というものを意識することが難しかったＩさん。

　地域で暮らす中でさまざまな経験を重ね、最近はお金の使い方を工夫するようになってきています。

　この日も、お財布と何度も相談する姿が印象に残りました。

　お金のやりくりで試行錯誤しているIさんを見ていると、ヘルパー自身にも通じるものがあるので、わかるなあ……とうなずきたくなります。

　これも、自立した生活ならではの悩み。なんだかIさんを身近に感じました。

 

　後編では、自宅で過ごす利用者さんの様子を紹介します。