あいえる協会活動ブログ

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大阪シティバス住吉営業所の皆さんと交流研修会をしています!

あいえる協会 2020年3月2日

あいえる協会では、自立生活センター・まいどとピア・エンジンが連携し、大阪シティバスの住吉営業所の方々と、交流研修会を行っています。

営業所からは所長や副所長、助役や運転手の皆様にご参加いただき、障害者のバス利用について、様々な意見を交わしてきました。

今回は、2月に行われた4回目の様子を紹介します。

住之江営業所の所長と副所長、障大連の交通部会からも人が集まり、最も賑やかな研修会になりました。

 

大阪シティバスでは、車いすを固定する際、多くの場合は、床部の金具による五点式ではなく、このような簡易のベルトを使用しています。

写真のようなハンドリムではなく、アームレストに巻いて固定する運転手もいるのですが、アームレストは外れるようになっている車いすもあるため、本人に確認して欲しいと伝えています。

また、電動車いすは手動に切り替えていなければロックがかかるため、ブレーキは必ずしも必要ではないことも併せて伝えています。

 

バスの下部に付いている二―リングです。

これが伸び縮みすることで、バスが傾き、乗車口が低くなります。

車いすのためにスロープを設置する際、これをするかしないかで傾斜が大きく変わります。

その一方で、車内で立っている人にとっては足元が傾くことになり、特に高齢者はふらつく危険性が高いため、苦情に悩む運転手もいるようです。

 

運転手の皆さんに、車いすでの乗車体験もしてもらいました。

「怖い」と言う方が多く、やはり二―リングの有無で印象が大きく変わるようでした。

 

バスの側面についている呼び出しボタンを試してみましたが……車いすでは手が届くか届かないかといった様子でした。

歩道からならもう少し届き易いとは思いますが、道路状況によっては停留所に横付け出来ない場合もあるので、改良の余地はありそうです。

 

バスの死角について教えてもらいました。

この写真のうち、バスの運転席からミラーに映らないのはどこだと思いますか?

 

 

 

正解は、色を塗った範囲です。

足元の白線の外側は、運転席のミラーには映りません。

もちろんミラーしか見ずに運転することは無いと思いますが、運転席の真横でも見えない場合があることは、障害に関わらず留意した方が良いですね。

 

この交流研修は、障害者側から一方的に意見を述べるお堅いものではなく、ざっくばらんに意見を出し合う大らかなものになっていると思います。

今回は視覚障害者にもお越しいただき、更に多様な方向から考えることが出来ました。

より多くの人に公共交通のバリアフリーについて考えていただくため、今後も継続していきたいと思います。