あいえる協会活動ブログ

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バリアフリー探検隊~究極VS至高~

あいえる協会 2023年6月19日

 6月4日に福祉情報コミュニケーションセンターで行われた『地域で生きる権利部会』。

 最近施設からグループホーム・あいえるへ移行された方の発表があるため、多くの当事者メンバーが見に行きました。

 一部のスタッフと当事者メンバーは電車で行くことにしたのですが、長居から森ノ宮へ行くにあたって、ピア・エンジンの当事者スタッフから、二つのルートが浮上しました。

 まあぼうが推すのは、本町駅で下車して中央線で森ノ宮駅へ向かう、究極のルート。

 けんぴょんが推すのは、心斎橋駅で下車して長堀鶴見緑地線で森ノ宮へ向かう、至高のルート。

 Yahoo!路線情報で調べると、どちらも所要時間は同じ。

 しかし、車いすで駅構内を移動すると、エレベーターを待つうちに、電車に乗り損ねることが珍しくありません。

 果たして、どちらのルートが早いのか。

 全員同じルートを使うには大所帯過ぎるということもあり、バリアフリー探検隊を二手に分けて、検証してみることにしました。

 

 そして当日。

 心斎橋駅で下車し、長堀鶴見緑地線へのエレベーターを待つ、至高のルート組。

 

 

 一方、究極のルート組は、至高のルート組より一本後の電車に乗ることに。

 本町駅で下車し、エレベーターで中央線へ向かいます。

 

 鶴見緑地線の電車に乗り込む、至高のルート組。

 

 究極のルート組も、中央線のホームで電車を待ちます。

 果たして、どちらが先に森ノ宮駅に着くのか…?

 

 結果は、なんと同着!

 究極のルート組は一本遅い電車で出発したので、実質は究極のルートの方が早いと思って良いでしょう。

 後で調べると、究極のルートはエレベーターに2回乗れば乗り換えられますが、至高のルートは3回乗らなければなりませんでした。

 車いすの当事者が複数人いると、この1回の差が大きく、至高のルートは乗り換えが一本遅れたのでしょう。

 

 この結果について、至高のルートを提案したけんぴょんに話を聞いてみたところ、

「鶴見緑地線はホームと電車の隙間が少ないので、いちいち駅員に補助を頼まなくても乗り降り出来る」

 とのことでした。

 同じルートでも、どこに重点を置くかで評価は変わるということでしょうか。

 けんぴょんは普段一人で移動するので、エレベーター1台ではそこまで移動時間が変わらないのかもしれません。

 

当事者メンバーの感想

・鶴見緑地線の電車は、後ろがつっかえずに楽に乗れたと思う。

・どちらのルートもスムーズに行けたと思う。

 

 というわけで、今回の調査結果は「エレベーターが少ない究極のルートの方が早く、スロープが要らない至高のルートの方が楽」という結論になりました。

 皆さんも、普段乗る路線を調べてみたら、意外なことがわかるかもしれませんね。