住之江区で自立生活センターを運営されている夢宙センターが、居酒屋『居楽屋ごりら』の営業を始めました。

　夢宙センターがあるビルの物件が空いたことをきっかけに、理事長の「車いすユーザーは『何が食べたいか』ではなく『バリアフリーかどうか』で店を選ばないといけなくなっている」という思いから、居酒屋を始めたそうです。

　この辺りの詳細は、夢宙センターの通信『Youゆうネット』の６月号や１０月号をご覧ください。

　さて、そんな『居楽屋ごりら』を見学しようと、ピア・エンジンの新年会で利用させて頂きました。

 

　１９時頃に伺うと、店は団体客等で既に大賑わい。

　奥の席に案内されましたが、店内は広くて段差もなく、車いすでもスイスイと入っていけました。

 

　

　トイレはなんとこの広さ！

　介護用の大きなベッドを広げても余裕たっぷりです。

　その気になれば、ここに住めるのではないでしょうか…！？

 

　冷蔵ショーケースには、枝豆やだし巻き卵、たこわさに梅くらげと、総菜がずらりと並んでいました。

　持って行く時には、店員さんに声をかけるルールになっています。

　温めた方が良い物は、店員さんが温めて持って来てくれます。

 

　名物はこちらのホルモン焼き。

　甘辛いタレに、いつまでも噛んでいたくなるコリコリ食感、これぞ大阪の味ですね。

　思わず白ご飯が食べたくなりますが、メニューはまだまだあるので、ここはじっと我慢の子です。

 

　鍋で運ばれてくる揚げだし麻婆豆腐は、マグマのようにぐつぐつと音を立てているのでインパクト抜群。

　意外にも、優しい辛さで食べやすい味です。

　豆腐を食べた後に追いご飯を投入すれば、旨辛おじやで二度楽しめます。

 

　通常サイズの３倍、THEバケツde焼き飯。

　家の食卓ではまず見ないであろうブリキのバケツに、山盛りの焼き飯、そして敷き詰められた焼豚……ロマンしかないビジュアルです。

　奇抜な見た目に反して、中身は王道のパラパラ炒飯。肉を嚙み締める喜びがたまりません。

　シェアするのに丁度良い量ですが、一人で掻き込んでみるのも夢がありそうです。

 

　店名のゴリラにちなんで、バナナジュースも取り扱っています。

　通常のバナナジュースに加えて『ゴリラ色』なる黒いものも。

　決してゴリラが含まれているわけではなく、黒ゴマだそうです。健康的ですね。

 

　

　その後も、唐揚げにしょうが天、たこさんウィンナー等々、思う存分飲んで食べて……。

 

　最後に頂いたのがフレンチトースト。

　スキレットで出てくる熱々のトーストに、冷たいアイスを乗せても良し、別々に食べても良し。

　外側は香ばしく、中身はふわトロ。

　本格的なカフェと比べても遜色ない一品でした。

 

　８人(平均年齢５５くらい)で散々食べて飲んで、お会計は一人あたり２千円ちょっと。

　なかなかリーズナブルな価格ではないでしょうか。

 

　『居楽屋』の名前通り、とても『楽』しい時間を過ごすことが出来ました。

　駅のすぐ近くという好立地なので、ぜひ皆様も足を運んで見て下さい。