あいえる協会活動ブログ
活動内容から日常の出来事まで、いろいろな「あいえる協会」をお伝えします!
相模原障害者殺傷事件を終息させた影のヒーローを知っていますか?!
あいえる協会 2024年4月22日
この記事は私が書きました:みっちゃん
あいえる協会では毎月、相模原障害者殺傷事件を風化させないためのアピール活動を行っています。
この事件が起きた時、やまゆり園の当直職員は、犯人植松によって結束バンドで両手を手すりに縛り付けられ、警察に連絡できずにいました。
そんな時、入居者で重度の知的障害がある尾野一矢さんが、喉とお腹を刺されて血を流し「痛い!痛い!」と叫びながら、部屋から出てきました。
一矢さんに、職員が叫びました。
「かずやーー!携帯電話取って!四角いの取ってー!!」
すると、一矢さんは痛い痛いと言いながら、部屋に入り、携帯電話を拾い、結束バンドで縛り付けられている職員の手に、携帯電話を渡してくれたのです。
受け取った職員は、手すりに縛られながら、どうにか動く指で警察に通報したのです!!!
この尾野一矢さんの命がけの行動で、更なる被害を食い止めることが出来たのです!
なんと勇気ある行動だったでしょうか! まさにヒーローだと思いました。
一矢さんは言葉での意思疎通が出来ず、コミュケーションが難しいのです。
犯人植松が言っていた「コミュニケーションが難しい重度の知的障害者は不幸を作り出すだけだ!死んだほうがいい!!」という優生思想は、間違いであると言えるのではないでしょうか!?
この一矢さんの勇気ある行動は、この事件の裁判が始まってから、職員の供述で初めて分かったのです。
一矢さんは、一時は意識もなくなり、生死をさまよった瀕死状態だったそうです。
でも、両親や色々な支援者に支えられ、今では地域の普通のアパートで、一人暮らしを満喫しています。
最近、51歳のお誕生日を迎えられて、幸せそうにケーキと共に写真に納まっている一矢さんの写真が、facebook『尾野一矢日記』に掲載されています。
この写真を犯人植松が見たら、どのように受け止めるのか?!
皆さんも良かったら、『尾野一矢日記』をご覧ください。