あいえる協会活動ブログ
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大阪シティバス交流研修会
あいえる協会 2024年4月12日
3月11日、令和5年度最後の大阪シティバス交流研修会を、住吉営業所で実施しました。
今回は、バスの乗車下車の体験だけでなく、より障害者とのコミュニケーションを深めてもらおうと、少し趣向を変えました。
冒頭では、研修に参加した障害当事者4名の生い立ちや、現在の暮らしについて伝えました。
そして、車椅子の種類の違いや取り扱い方を解説しました後は、新入社員とベテラン社員に分かれてもらいました。
新入社員の皆様には、手動車いすの乗降車の補助や、車いすに乗っての乗降車に挑戦してもらいました。
手動車いすに乗った人からは「思ったより怖い」、電動車いすを操作しての乗降車では「操作が難しい」という感想が殆どでした。
ベテラン社員の皆様には、障害当事者二人を囲んで、障害者がどんな生活をしているか、どの様に外出を準備し、交通機関を利用しているかを、深掘りしてもらいました。
ほとんどの方は『障害者が住んでいるのは、毎食食事提供サービスがあるような、大きな入所施設』というイメージを持っていることが分かりました。
あいえる協会はそのような事業ではないので、驚いたのではないでしょうか。
最後に、全員合流して、新入社員に『あなたならどうする?』という問いを出しました。
バス停に障害者と健常者(介助者)が待っています。行き先などを聞く時、障害者か介助者、どちらから話し掛けますか?
という内容で、障害者か介助者かどちらかを答え、その理由を一人一人聞きていきました。全員は「障害者から聴く」という答えでした。
理由を一人ずつ聞いてみると「乗るのは障害者本人だから」「行き先を決めるのは障害者本人だから」等の答えが返ってきました。
こちらの想いが伝わっているなあと実感し、嬉しかったです。
今回は、初めての試みもありましたが、障害当事者ならではの研修が出来たと思います。
来年度も、この交流研修会を継続したいです。