あいえる協会活動ブログ

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【ピア・エンジン】ミニ紙芝居フェスティバル~あきら君と車いすのみかちゃん~

あいえる協会 2021年9月9日

 既にYoutubeチャンネルでは一部紹介していますが、ピア・エンジンでは、啓発活動の一環として、障害者に関する紙芝居を作成・披露する取り組みを行っています。

 この取り組みは3年前に始まり、現役紙芝居師の“たまちゃん”こと大塚珠代さんの指導のもと練習を繰り返し、住吉区のイベントなどで披露し始めました。

 1年前には大阪市社会福祉協議会の善意銀行に応募して、紙芝居道具一式、拍子木や太鼓、銅鑼等を揃えました。

 

 現在、コロナ禍の影響で様々なイベント等が中止に追い込まれ、また法人内の仲間も、不要不急の外出制限でしんどい思いをされています。

 そのような中、Zoom等を活用してライフ・ウィルに向けて紙芝居を披露したところ、それを見た当事者の小笠さんが“やってみたい”ということで、練習に加わりました。

 エンジンでの練習だけでなく、自宅でも練習してくれていたそうです。7月12日の東住吉区の障害者団体“オシテルヤ”での披露が、小笠さんの紙芝居師デビューとなりました。

 

 そして2021年8月8日、たまちゃんのお誘いで、なんばOCAT難波市民学習センターで行われた、一般社団法人てづくり紙芝居館主催の“ミニ紙芝居フェスティバル”に、プロの紙芝居師11組に混じって参加しました。

 イベントの初めに展示作品の説明があり、トップで披露することになったのが、ピア・エンジンの“あきらくんと車いすのみかちゃん”でした。

 “あきらくんと車いすのみかちゃん”は、あいえる協会の生きた化石である岸田さんが、40年前に手がけた“車いす障害者”を題材にした作品です。

 3話あり、その内の1話を披露しました。

 内容は、あきらくんが車いすのみかちゃんと初めて出会い、初めて見る車いすや言語障害に戸惑いを見せながらも障害者を理解していくあきらくんと、障害を持っているためあきらくんと同じ学校に通うことができないみかちゃんの苦悩を描いたものでした。

 

 主役の一人であるあきらくん役は小笠さん。

 その他の役は、ピア・エンジンのスタッフが分担しました。

 練習を重ねていた甲斐もあり、小笠さんはほぼ完璧な出来であきらくん役をこなしてくれました。

 

 主催者のサポーターは5名程度おられました。

 見学者のほとんどは、昭和時代を生き抜かれてきた高齢者のおじさん・おばさんで、10名程度おられました。

 当時のおじさん・おばさん、そして同年代の私にとって、 “紙芝居”は子供の頃の“娯楽”の一つでした。

 

 一向に新型コロナウイルスの終息の兆しが見えない中、エンジンのYouTubeチャンネルに紙芝居動画を投稿しました。

 しかし、やはり紙芝居は、生で見てもらいたいと思っています。

 そのためにも、コロナの終息後は、様々なイベントや学校、放課後デイ等に出向き、紙芝居を披露していきたいです。

 また、ライフ・ネットワークやウィルの仲間にもどんどん参加してもらい、新しい障害者問題を描いた紙芝居も作って、啓発活動に繋げていきたいと思っています。