あいえる協会活動ブログ
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大阪シティバス交流研修会
あいえる協会 2025年7月15日
2019年から始まった、大阪シティバス住吉営業所での交流研修会も、 今年で6年目になります。
今回は、新入社員6名に対して、障害者の生活について伝え、車椅子でのバスの乗車下車の体験を行いました。
まずは、障害者がどんな暮らしをしているか、『ゆうこのオンリーカレー』の紙芝居を披露しました。
入所施設を退所した当事者が、地域でいろんな人と関わりながら生活している風景を描いたものです。
今回は「施設での生活から、地域での自立生活に移行するのは大変と思う」といった感想が多く、驚きました。
それを受けて、当事者メンバーから、現在の生活に至るまでを、それぞれ話してもらいました。
次に、グループに分かれて車椅子体験をしました。
バスの車内では、先輩運転手が、車いすの固定の仕方を新入社員へ伝えてくれました。
車椅子に乗ることも押すことも初体験だという方は、やはり肩に力が入っていることが見て取れました。
新人が体験をしている裏では、残りのメンバーが円になり、障害当事者への質問に答えていました。
質問1「車いすでの降車は、後ろ向きに行くようにと言われているので、こちらから「後ろ向きで行きますね」と声をかけても良いか?」
回答「前向きに降車する方が安心する人もいるので、本人にしっかり確認することが大切です」
質問2「バスを待っている時に、満員の状況だったらどう思いますか?」
回答「あー、いっぱいや(諦めの気持ち)」「このバスに乗らないと間に合わない時に、乗れないのはつらい」
営業所の職員に聞くと『2024問題』や万博の影響で、なかなか新人さんが集まらないそうです。
しかし、バスは大切な交通機関であり、障害者にとっても例外ではありません。
人数が少ない分、よりきめ細かな研修が出来ると考え、今年も継続していきたいと思います。