あいえる協会活動ブログ

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手づくり紙芝居コンクール大賞受賞!【動画あり】

あいえる協会 2022年12月22日

 トピックスで既にお知らせした通り、紙芝居文化推進協議会の第22回手づくり紙芝居コンクールで、ピア・エンジンの紙芝居が大賞を受賞しました。

 正直なところ、まさか通らないだろうと、軽い気持ちで事前審査に応募したので、本審査会のお知らせを受けた時には、スタッフ全員が驚いていました。

 そして直面する、「どうやって、大阪から横浜の本審査会に行くのか」という根本的な問題。

 ピア・エンジンの紙芝居隊は、健常者スタッフ・当事者スタッフ・当事者メンバー混成の、およそ十名から成る大所帯です。

 前日に行われる住吉区の防災イベントからもお声がけ頂いていたこともあり、全員で横浜へ行くのは、現実的に考えて相当困難でした。

 初めはリモートでの参加を考え、運営にも相談させて頂きましたが、残念ながら会場にネット環境は無いとのことでした。

 その後紆余曲折を経て、けんぴょんとモリッシーの計二名が、代表して参加することになりました。

 このブログは、そんな二人の珍道中です。(最近、他にも横浜の記事があったような……)

 

 11月26日の午後、前乗りのために新大阪駅に集合する二人。

 コンコースに本屋や串カツ屋、新車の展示まである駅のサイズ感に、モリッシーは早くも観光気分でした。

 

 新幹線の個室を予約していたため、改札からはスイスイと移動出来ました。

 「車内販売は希望されますか?」という質問に、けんぴょんが秒で断ってしまい、何も言えなかったことが、シンカンセンスゴイカタイアイスを楽しみにしていたモリッシーの、この旅一番の後悔だそうです。

 ※ネット通販でも買えます。

 

 個室ということもあり、車窓から写真を撮りまくるモリッシー。

 大阪ではあまり見られない、窓いっぱいの田園風景を撮ったつもりでしたが……

 

 なんと、佐和山城跡が写りこんでいました。

 アイスを食べ損ねた分、写真は運に恵まれたようです。

 

 富士山も、綺麗に取ることが出来ました。

 霧がかっていることが多く、新幹線からは意外と撮れないそうです。

 やはりこの日は、運に恵まれたようです。

 

 その後、無事に横浜へ到着し、ホテルのチェックインも完了。

 せっかくだから観光も楽しもうと、二人で夜の横浜へ繰り出しました。

 

 まずは腹ごしらえと、横浜中華街へ。

 街並みがとにかく煌びやかで、夜なのに昼のように眩しく、異国情緒に溢れていました。

 エネルギッシュな店員たちが観光客の人波を捌いているのを横目に、まずは善隣門を一枚。

 

 その向かいには、派手に輝く関帝の像がありました。

 商業の神様には、コロナ禍の中華街がどのように見えているのでしょうか。

 

 どこで食べるか考えていたところ、丁度車いすでも入れる席が空いているとのことだったので、龍江飯店に決定。

「食べ放題やけど、そんなに食べられるかなぁ」

 と心配していたけんぴょん(63歳)でしたが……

 

 

 

 

 

 美味い、美味いと言っている間に、モリッシーとほぼ同じ量を完食。

 しっかり中華を満喫しました。

 

 その後は、新港橋を渡ってみなとみらいへ。

 ビルの明かりが水面に揺れて、中華街とはまた違う、どこか優雅な輝きを放っていました。

 

 コスモワールドの辺りは、土曜の夜ということで、すれ違うのはカップルばかりでした。

 

 負けていられないと、けんぴょんとモリッシーも、夜景をバックにツーショットを撮影。

 いい感じの二人に見えますが、けんぴょんは終始「寒い」とぼやいていました。

 

 翌朝、いよいよコンクール当日です。

 横浜の空は嘘のように青く、まさに紙芝居日和。

 

 紅葉坂をどうにか上り、会場となる青少年センターへ到着。

 工事中のエレベーターを使わない通路を案内して頂いたり、舞台にスロープを設置して頂いたりと、運営の皆様にはとても良くして頂きました。

 

 会場には、多数の応募作品が展示されていました。

 『雨の日のけんじの1日 カッパに要注意』も、その中にありました。

 

 かつてはジュニアの部の常連だった大学生の司会で、コンクールが始まりました。

 午前は、一般の部の事前審査を通過した、ハイレベルな紙芝居が次々と披露され、エンジンの出番は、なんと最後。

 どうにか無事にやり切ることが出来、午後はジュニアの部を楽しく見ていました。

 また、今回来られなかった紙芝居隊が揃っている映像を、審査後に流して頂きました。

 

 審査結果は、冒頭で述べた通り、まさかの大賞(加太こうじ賞)!

 帰りの新幹線の車内で、スタッフへの報告用に一枚。

 この後、お土産を買い過ぎたモリッシーは、肩と指がちぎれそうになりながら帰路につくことになるのですが、それは別のお話。

 

 トロフィーや賞状もさることながら、今回の一番の収穫は、四十年以上の歴史を持つこのコンクールの舞台に、車いすで初めて上がれたことでしょう。

 運営と何度も連絡を取り合い、運営のご尽力もあり、実現することが出来ました。

 これで、今後、車いすユーザーの応募が増えるかもしれませんし、今年よりもスムーズに参加出来るかもしれません。

 誰もが地域でその人らしく暮らせる社会への、小さくも大きな一歩となれたなら、この上ない幸いです。

 また、一般の部の完成度の高さ、ジュニアの部の斬新な発想、いずれも大変な刺激になりました。

 これを紙芝居隊全員で見ることが出来たなら、と今も悔やまずにはいられません。

 後日、本審査会の映像が公開されるそうなので、楽しみにしています。

 

 【追記】本審査会の映像が公開されました(期間限定)