あいえる協会活動ブログ

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トイレにも行けないバリアフリー展って、なに!?

あいえる協会 2023年6月8日

この記事は私が書きました:みっちゃん

 

 『西日本最大級の福祉用具展』などとうたっているバリアフリー展に久しぶりに参加してみようと思い、4月の始め頃に問い合わせ先の事務局に電話をかけました。

「20日のバリアフリー展に参加しようと思っている。私はトイレの時に大人用のベッドが必要だが、あるのか」

 と問い合わせると、「ないですね」という回答でした。

 私は「バリアフリー展なのにおかしい。トイレの時にベッドが必要な来場者もいることは分かっているはずだ」と伝えました。

 対応は「分かりました」というだけだったので、「20日までにベッド付のスペースを作れるなら至急作ってください。それが無理なら、来年以降は必ず作ってください! そして、事務局に必ず課題として伝えておいてください」と伝えて電話を切りました。

 

 

20日当日の状況

 

 20日に予定通り参加した私は、やはり、トイレのことが心配だったので、紙おしめなどをあててトイレに行かなくても長時間いけるようにしながら、会場に設置されている事務局に、ベッド付のトイレがあるのかと聞きに行きました。

 その時の対応は、予想した通り、私が事前に問い合わせていたことなどは、当日の事務局の人に伝わっていないようでした。

 問題を感じた私は、「これだけ大きいイベントであり、ましてバリアフリー展なのだから、ベッドが必要な障害者も来ることは分かっているはずだ」と伝え「どこかに使えるベッドがないのか!」と伝えました。

 すると、「子供用オムツ交換所ならあります」と言って案内されました。

 

子供用オムツ交換所

 

 その場所を実際に見ると、間仕切りで囲われたスペースがありましたが、よく見ると入口はカーテン一枚で、それを開けると衝立があるだけで、使用中という表示も出来ないし外からのベルなどもなく、カーテンを開けるしか確認が出来ない状態でした。

 いくら子供とはいえ、プライバシーへの配慮が無さすぎると伝えました。

 そして、他にベッドが使える場所はないのかともう一度聞くと、「救護室がありますので、案内します」と言って、案内されましたが、なんと歩けど歩けど着かず5分ぐらいかかりました。

 こんなに遠くては本当にトイレに行きたいときに間に合わないと伝えました。

 この救護室の中は、車椅子では動きづらいスペースで、小さな昔ながらのベッドがあるだけで、私には使いづらいものでした。

 救護室の方(多分、看護師さん)たちも、私の問題提起をわかってくれて「おかしいですよね!」と言っておられました。そして、「私はいったい誰にこの問題を、伝えたら一番いいのですか?!」と問い詰めました。

 するともう一度、遠い遠い事務局に案内され「責任者の人を呼んできます」と言って待たされました。

 しかし、責任者は連絡が取れないとのことで、主任のNさんが対応しました。

 ベッド付トイレが一か所もないのはおかしい問題を伝え、29回も行ってきたのにおかしいし、トイレにベッドが必要な障害者が来ることはわかっているはずだ!なにがバリアフリー展だと問題提起し、次回には必ず設置するように伝えました。

 でも、このNさんは、私が要求するまで名刺もくれず、頷くだけでした。

 そして、私は「この問題を話し合った経過なども聞かせてほしい。もし必要ならば、この問題を伝えるための場所があるのなら、参加させてほしい」とも伝えておきました。

 全体的に、事務局の人たちは聞き流しておけばいいだろうという感じでした。

 後日、私は、この問題を差別解消法の相談窓口に、差別事例として報告しました。

 

 

私の要望

 

・ベッドがトイレに必要な障害者が来場することは分かっていたはずなのに、配慮が何もないのは、差別解消法の合理的配慮に欠けると思うので、できるだけ早く改善できるように計画を具体的に作ってほしい。

・次回のバリアフリー展には大人用のベッド(色々な車椅子の高さなどにも対応できる電動ベッドが一番ベスト)付多目的トイレを設置してほしい。

・バリアフリー展の会場であるインテックス大阪は、他にも色々な大規模イベントに場所を貸している。バリアフリー展だけでなくインテックス大阪にも、大人用のベッド付多目的トイレを設置するために動いてほしい。

・29回も歴史があるのに、なぜ今頃になってこのようなトイレ問題が出てくるのか! 事務局の体質や関係団体、福祉関係団体などの人権意識に問題があると思うので、具体的にどんな点が問題だったのかを話し合ってほしい。そして、その経過や結果を報告してほしい。

 

 

その後

 

 何度かの電話でのやり取りを経て、事務局からこのような回答を頂きました。

 この回答では不十分だと感じた私は、こちらの文書を送りました。

 今は、この文書への回答を待っているところです。

 また何かあれば、追って発表したいと思います。