あいえる協会の当事者メンバー、松永さんが昨年逝去され、今年の９月に合祀されました。

　慰霊祭には、松永さんを知るスタッフが複数参加し、ご冥福をお祈りしました。

 

慰霊祭で焼香をあげるスタッフ

 

　2007年に入所施設からグループホーム・あいえるに移行され、2010年から地域で一人暮らしをされていた松永さんは、あいえるらくがき帳で何方英草(いずかたえいそう)と名乗り、『英草の迷走』というコーナーを担当されていました。

　受障前は音楽活動をされていたこともあり、文章には並々ならぬこだわりがあったそうです。

 

グループホーム・あいえるに入居されていた頃の松永さん

 

　そこで、松永さんがあいえるらくがき帳で掲載されていた、ご自身の体験をもとにした小説『ショーガイシャ、デビュー』を、このブログのカテゴリー『英草の迷走』で、複数回に分けて掲載することにしました。

　中途障害者の障害受容について、当事者の目線でリアルに描かれている小説です。

　2008年から一年近くかけて執筆された作品を遺すことで、アーティスト『何方英草』が生き続けることを願います。