あいえる協会活動ブログ
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大阪市との交渉に参加しました
あいえる協会 2024年1月18日
2023年12月12日・13日の二日間にわたり、障害者の自立と完全参加を目指す大阪連絡会議(以下障大連)と大阪市で、オールラウンド交渉を行いました。
オールラウンド交渉とは、障害者の権利や制度に対する要求を、大阪市に直接伝える場です。
様々な部署にまたがり、まさにオールラウンドに話をしていきます。
大阪市からは、事前に要求に対する回答を書面で受けており、回答に対しての意見や、当事者の生の声を届けます。
大まかな項目としては、12日には【施策全般】【介護】【グループホーム(以下GH)】【地域移行・地域生活】、13日は【権利の実現】【交通・街づくり】【教育・保育】についての話をしました。
障大連が送った要望書と、大阪市からの回答書は、こちらからご覧頂けます。
あいえる協会からは、一日目は介護保険の併給問題とGHの大規模化問題を当事者スタッフの下村が、GHでのヘルパーの恒久化の訴えをGHスタッフと入居者が伝えました。
そして、地域移行への仕組みづくりについて、当事者スタッフの赤松と施設から地域に移行してきた当事者から、意見をお伝えしました。
自立生活センター・まいどのスタッフからは、相談支援事業所の実情と障害児施設からの移行支援についての話をしました。
二日目は、精神障害者の入居差別やメトロの無人化・インターホン対応の問題点、インクルーシブ教育について、話をさせてもらいました。
まずは、2日間にわたり介助を貸して頂いた福島区民センター様と、時間を割いて頂いた大阪市職員の皆様、ありがとうございます。
また、この日のために発言内容を考えたり、動画などを準備された皆様もお疲れ様でした。
少しでも、市職員の方たちに実情が伝わっていればと思います。
大阪市からの回答は、明瞭なものはほとんどなく、暖簾に腕押しのような脱力感を覚えることも少なくありません。
昨今の社会情勢として、社会保障費の増大により、障がい福祉に予算を多く割けない事情もあるかと一定の理解はします。
しかし、実情に合わないような決定により、地域で暮らしている障害を抱えた仲間たちが不安になっていることに目を向け、知っていってほしいです。
知らないことや勝手な思い込みが、差別や虐待につながってしまいます。
健常者目線の机上の空論ではなく、まずは現場からの声を聞き、正しく実情を知ってほしいと思います。
もちろん、国からの決定や、すぐにはどうにもならない問題も多くありますが、まずはどんな障害を抱えていても地域で生活を営んでいくにはどうすればいいのか?何が必要なのかを、心を添えて一緒に考えてほしいと切に願います。
その先に、多様性のあるインクルーシブ社会が実現されていくと思います。