あいえる協会活動ブログ

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脳性麻痺、夢の浪漫記!~四国一周の旅~ 一日目~三日目

あいえる協会 2024年10月8日

この記事は私が書きました けんぴょん

前回の記事はこちら

 

一日目

 

 香川県高松空港の住所をナビに入力して、西長堀から神戸線に入る。

 数年ぶりの高速道路に緊張して手で汗が出まくり、案内標識や周りの車の状況を把握しながら運転した。

 運転を楽しむ余裕は全くなかった。

 しかし、明石海峡大橋を通過している時、やっと余裕が出てきて、自分自身の運転で大橋を渡っている事に感極まって涙が出てきた。

 高松は、妹の運転ではよく行ったことがあるが、自らの運転で行けることに、感慨深いものを感じた。

 

明石海峡大橋

 

淡路自動車道

 

 2~3回、淡路島IC等でたばこ休憩を挟みながら、四国に上陸した。

 確かに緊張もしていたが、淡路島の緑や空、海峡の風景を眺め、何台もバイクでツーリングしている様子を見ていると、いいなぁと思った。

 20代、がむしゃらに生きていた頃の事が蘇ってきた。

 まだまだこれからだけど、楽しもうという気持ちに変わっていった。

 淡路島から2~3時間程度で高松市内に入って、とりあえずホテルのある場所を探した。

 ホテルに到着したら、たまたまホテルマンが立っていたので「ホテルを予約した者ですが、車椅子利用出来ますか?」と尋ねた。

 すると、ホテルマンが確認を取りに行ったが、ホテルの場所が違っていて「高松空港の方です」と伝えてくれた。

 同じ名前のホテルが、市内と空港側にある事が判明。ナビの入力ミスだった。

 直ちに空港側のホテルに行った。

 途中、コンビニに立ち寄り、万が一のため飲食物を買っていった。

 今回、5軒のホテル全て、朝食と夕食にチェックを入れなかった。

 その分、外食するつもりでいた。

 理由は、ホテルの食事はほとんどがバイキング方式となっており、自分で食事を取りに行かなくてはならないこと、(障害があるために移動と食事をとることが同時にはできないため)それに経費を節約するためだった。

 しかし、香川県や愛媛県のホテル周辺は、コンビニや飲食店もない田舎だった。

 高松空港のホテルにチェックインして、車から車椅子に乗り換えて、スマホで周辺の飲食店を検索した。

 しかし、飲食店までかなり距離があったため、ホテルに戻って、持参していたパンを夕食に食べた。

 ぐっすり寝て、翌朝9時ごろチェックアウトした。

 車椅子は、ホテルマンに荷台へ積み込んでもらった。

 

 

二日目

 

 前日の教訓を生かし、とにかく見つけたコンビニで、傘や緊急時の飲食物を買い込み、食堂などがあった際には、そこで食事を摂るようにした。

 15時頃にうどん屋さんを見つけたので、肉うどんを注文した。

 香川県は“うどん県”という程、うどん屋さんが多く、大抵のお店はセルフサービスになっていたが、私の場合は、店員さんにテーブルまで運んでもらった。

 うどんには、大・中・小があったが、中を頼んでも結構な量で、食べるのに一苦労だった。

 

 

立ち寄ったうどん屋と、注文した肉うどん

 

 車にも飯(ガソリン)を食わせて、愛媛に向かった。

 愛媛のホテルは、事前にネットで見た感じでは、入り口は段差もなかったが、結局、車椅子が利用出来ず、残念だった。

 自分の検索ミスで、よく調べるべきだったと思った。

 しかし、またもよく寝られて、翌朝9時ごろチェックアウトした。

 

 

三日目

 

 この日は、高知県の足摺岬へ向かった。

 そこへの道は、山間部を通る道で、また四万十川と並行する、一車線の曲がりくねった狭い道だった。

 ここでは、昔取った杵柄 (若い頃に大阪の阪奈道路を車で飛ばしていた時の感覚)が役に立った。

 足摺岬のホテル周辺は、コンビニや飲食店などが全く無いので、道中の食堂に入ることにした。

 ここでは鰹節定食を注文した。

 食事が来るのを待つ間、女将さんらしき人と会話をした。

 山岳部でもあり、鰹の漁場でもあり、店の中にはカツオのイラストやポスターも貼ってあった。

 5月だから鯉のぼりも舞っていた。

 

鰹節定食

 

鯉のぼり

 

 腹ごしらえも済ませて出発。ホテルへと車を走らせた。

 ネットで見る限り、今回のホテル周辺は、建物などが全くなく、スターウォッチングができると期待していた。

 昔親父とよく行った、叔父の居る高松は、田舎で街灯もなく、満天の星空を見て感動したことがあった。

 大阪では考えられない光景だったのを覚えている。

 でも、その期待もむなしく、香川から愛媛までは曇天で、高知に入ると雨だったので、星空を見ることが出来なかった。

 またこのホテルでは、私の入力ミスなのか確認ミスなのか分からないが、和室で予約していたらしいので、フロントボーイと話をして洋室に変更してもらった。

 大浴場が一番上の階にあったが、バリアが多いため、部屋の浴槽に浸かった。

 ※ホテルの大浴場の多くは、バリアフリーになっていなかった。

 夕食もコンビニで買ったもので済ませ、明日に備えた。

 

つづく