あいえる協会活動ブログ
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じんけんSCHOLA(スコラ) 大災害と人権
あいえる協会 2024年10月30日
この記事は私が書きました:みっちゃん
9月7日、じんけんスコラのシンポジウム『大災害と人権 ~能登地震を教訓に、何をどう準備するか~』でのディスカッションを依頼されました。
“じんけんスコラ”とは、人権を色々な角度から学ぶ大学院だそうです。
こんな大学院のシンポジウムで発言を頼まれて、いったい何を発言したらいいのかと、大変心配でした。
でも、当事者の私からは、避難勧告と避難訓練の実体験を報告してきました。
発題者は、私以外に4名の方々がおられ、皆さん大学の教授の方々でした。
ちょうど、南海トラフ大地震の注意予報が発令され、皆さんの関心が集まっている時期でした。
大災害には想定外がつきものです。
そんな予測が付かない非常時に、私のような重度障害者はどうやって自分の命を守ればいいのか?
とても難しい問題だと思いますが、地域で暮らしているのなら、考えておくべき課題だと思います。
特に最近は、色々と地球環境が変化してきて、ゲリラ豪雨や巨大台風、猛暑などが増えてきて増々不安が大きくなってきています。
他の発題者の内容で、私が気になったことは、能登半島の地震では、やっぱり志賀原発が活断層の上に立っていたことが判明し、地震当日も放射能の測定器などが壊れ、本当に危ない状況だったことです。
原発を建設するときに色々な基準はあるものの、周りの住民の避難計画はなくても良いそうで、避難計画は地元の自治体任せだそうです。
『原発は存在そのものが人権侵害だ』という報告に、納得できました。
また、原発反対運動で、放射能で遺伝子が傷つき、不幸な子供が産まれる可能性を主張するとき「今生きている障害者の存在をも否定してしまうことに繋がりやすいので、十分議論することが大切ではないか」と、私から発言しました。
そして、復興支援は被災した街を元に戻す事ではなく、より良いもの、つまり今まで十分に声を聞いてこなかった障害者や、避難できなかった人たちの声を聞いた上で新しい街づくりを目指すべきで、それは障害者などを含めた、全ての人の人間復興になるべきだというまとめになりました。
なぜならば、過去に障害者は旧優生保護法の下で殺されてきた歴史があったので、二度と同じ過ちの歴史を繰り返してはならないと思うからです。
<シンポジウムで他の先生方とディスカッションをする岸田>