あいえる協会活動ブログ

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久しぶりの大阪市とのオールラウンド交渉に行ってみて!~柴優子編~

あいえる協会 2022年1月25日

 2021年12月14日(火)、都島区民センターで大阪市オールラウンド交渉がありました。

 あいえる協会設立初期からの利用者である柴優子さんも、現地参加してきました!

 

◆久しぶりに参加して

 大阪府と市のオールラウンド交渉には、阪神大震災の前の年から参加したように記憶しています。

 あれから27年・・・阪神大震災の年の5月に、入所施設からグループホームほんわかへ地域移行しました。(柴さんは、施設から地域移行の第1号です)

 その頃は、あちこちの施設に入所している障害者が参加していたなぁ。

 最近のオールラウンド交渉の印象は、やりとりが昔よりも穏やかになって、行政の方がおとなしくなった気がする。

 もっと会場とのやり取りがあったように思います。

 

◆確かに迫力はあるんですが・・・。

 コロナの影響で、現地に行けるメンバーは限られていたけど、みんなの思いを、どこまで大阪市の人は理解してくれたのか?ちょっと不安を覚えたかな?

 大阪市の人の発言された内容が、どこの場面も同じになっていた。

 あの場だけの回答で回答したという風になっている?どうなんだろうと思った。

 

◆やはり『グループホームや施設』のところが気になる

 いまだにわからないのは、どうしてみんなが施設から出たくないのか?

 大阪市として、明確な地域移行の仕組みがないこともおかしいと思う。

 職員側のアプローチの仕方が何かが足らないと思う。

 だから、多くの施設入所者に、自分は施設でないと生活できないと思わせてしまっている気がする。

 

◆体験が大事

 外出とかして、その時はわからないかもしれないが、何年か経つと、興味のなかったものでも興味がわいてくる。

 例えば、炭酸を飲んで苦かったけど、地域に出てきて何年か経つとおいしく感じたり。

 それぞれがそれぞれで経験を積む。それがその人の地域生活になっていく。

 施設の職員が、障害者の地域生活の知識がなくて怖がっていたら(この入所者はこれができないと地域で暮らせないなど)、地域移行は進まない。

 『地域で暮らしたい』という相談をしても回答ができないと思う。

 常に、どうやったら、施設から出られるかを考えて欲しい。

 

◆一人が施設から出ることで・・・

 私がいた授産施設の職員が「新しい入所者が増えるから、もうそろそろ施設から出た方がいいよ」と言ってくれていました。

 それで出ようと思った。GHほんわかの応募に手をあげた。それがなければそのまま施設にいてたと思う。

 私が出てこなかったら、私と同じ施設に入所していた、今現在地域で暮らしている6人のメンバーも、施設から出てこれてなかったように思います。

 

 オールラウンド交渉は生の声を届けることが大切だと思います。

 やはり、コロナが終息したら、昔のようにあいえる協会みんなで行くべきだと思います!