あいえる協会活動ブログ

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満員バスに車椅子の人が…どうする?~大阪シティバス交流研修会~【動画あり】

あいえる協会 2023年4月5日

この記事は私が書きました:まあぼう

 

 前回と同じく、今年1月~3月に採用された新入社員12名を中心に、住吉営業所で交流研修会を行いました。

 まず、40年前に作られた、障害者の交通問題を題材とした紙芝居を上演しました。

 リフト車も低床車両もない時代。車椅子でバスに乗ろうとすれば、同行する同学年の友達が兄弟と思われ、「親に来てもらわなこまる」と言われる、というストーリーです。

 障害者は、保護される対象であったり、障害者本人に言っても解らないというイメージがありがちです。

 それは、40年前も今現在も変わらないと思います。

 紙芝居の感想を尋ねると「科学は発達しても、障害者の接し方は変わらないような(障害者を無視するような)気がする」という意見が出ました。

 

 続いて、新人も含めて運転手全員が乗客役になって満員状態を再現したバスに、電動車椅子が乗車するシミュレーションを行いました。

 乗客役になりながら、電動車椅子での乗り込み方や、車椅子席のスペースの移動の仕方を見てもらいました。

 また、運転手役には、乗客やバス停で待っている人に対してのアナウンスもしてもらいました。

 

 そして、恒例の手動車椅子と手電動車椅子の乗車体験をしました。

 

 最後に、障害者に注目してもらう意図で、言語障害がある私の言葉を「いったい何と言ったでしょうか?」というクイズをしました。

 例えは「天神祭」と「全身麻酔」。文字にすれば全く違うことは明らかですが、私の場合発音すると、同じように聞こえます。

 いつもこの研修の実施に向けて、電話でやり取りしている所長さんも、わからなかったので大変悔しがっていました(笑)。

 

 2022年度の研修は、今回が最後です。

 コロナがようやく収束に向かい始めていて、外に出る人が増えれば、バスの重要性が高まるでしょう。

 今後ますます、障害者当事者の目線の研修が必要だと感じます。