あいえる協会活動ブログ
活動内容から日常の出来事まで、いろいろな「あいえる協会」をお伝えします!
ヘルパーさんと地域で“自分らしい生活”を!~藤本さんの“好き”に迫ってみた!!~
あいえる協会 2021年8月11日
障害当事者の方の“好き”や“楽しい”を実現させるために実際にヘルパーさんがどのようなことをしているのか??をモットーに藤本さんの生活を取材していく今年度の連載。
前回は、藤本さんが参加されているサークル活動について取材しました。
今回は藤本さんが大切にしている趣味の一つ、“読書”と“執筆”について迫ります!(取材者:中野)
藤本さんは本を読むことが大好き!
ご自宅にはたくさんの本や漫画があります。
休みの日にヘルパーさんと一緒に古本屋や各書店、図書館などをめぐり、色々な種類の本を探して読み込んでおられます。
貴重な蔵書の一部を、特別に見せてくださいました☆
また、読書されるだけではなく、執筆活動にも取り組んでおられます。
内容は自分史から創作小説まで、多岐にわたります。
執筆に取り組まれている藤本さん…鋭い眼光で筆を進められています☆
藤本さん、どんなものを書かれているのですか?とお聞きすると、一押しの作品を紹介してくださいました。
冒頭部分のみ紹介させていただきます。
“あれは今から12年前の夏のことだった。私は当時ある学説を聞いていたのだ。
それはバンパイヤに関するもので、熱海と名乗る男が講師だったがなんせ胡散臭い男で怪奇学だと言っていた。
私ははっきり言ってこの手の男は嫌いだ。
まるで自分の考えが正しいと言っているように聞こえてきたので、私は嫌気がして外の空気を吸うために退席した。
すると、田舎から出てきたのだろうか15,6歳の少年が一人で立ち尽くしていた―――”
いかがでしたか?
…つづきはぜひ藤本さんに見せてもらってください(*^^*)
藤本さんからも作品についてコメントを寄せて頂きました。
“車いすを押して目的の場所に行く”“指示されたことをする”だけが介助ではありません。
その人の意思に沿えるよう、意思を引き出すためにどうすればいいのか、一緒に悩み、時にこちらから提案しながら相談し合い、どんなものが好きなのか、その人の納得のいく結果を一緒に導き出すのが“介助”であり“支援”の一つです。
その“支援”の方向性に向けて、ヘルパーとして当事者と関わる上で、色々な工夫をしながらアプローチをしていく必要があります。
たとえば藤本さんの場合は、本を選ぶことや小説を書くこと等“好きな事”や“目標”を達成するために、ただ車いすを押して本屋に行くだけではなく、藤本さんがどんな本やジャンルが好きなのかを聞き取って一緒に考えて探したり、提案したり、様々な面からサポートするのもヘルパーの大事な仕事の一つです。
支援に“1+1は2になる”というような正解はありませんが、だからこそ本人さんにとって一番理想的な生活ができるように支援者は何をする必要があるのか、悩み考える毎日です。
沢山悩むからこそ、その方のニーズに合致出来たり、本当に満足そうな顔が見られた時に、ヘルパーとしてのやりがいや楽しさを感じることができます。
今回は、藤本さんの大切にしている趣味の一つ、執筆について迫りました。
次回は、藤本さんが大好きな外出について、取材していけたらと思っています!!
“一人一人幸せな価値観は違っていていい”———乙武洋匡
あなたも“幸せ”な瞬間に寄り添ってみませんか??